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佐相憲一エッセイ集「バラードの時間」の紹介

佐相憲一氏が「バラードの時間」という、詩的エッセイ集をコールサック社から、2014年11月、1500円で出版した。
W800Q75_佐相憲一エッセイ集「バラードの時間」

彼は、私が、多くの現代詩人の中で一番評価している詩人の一人である。彼の、「愛、ゴマフアザラ詩」の詩集は衝撃的だった。内容も表現も革命的な詩集で、現代詩の歴史に燦然と輝く詩集だと私は思っている。この詩的随筆集「バラードの時間」は、詩集「永遠の渡来人」「心臓の星」「港」「時代の波止場」で表現し求め続けてきたことを随筆集にまとめたもので、それはもう、宇宙の万物、地球、自然界すべての営みや命に、深い詩が潜むことに気付き、詩を根本にした、愛に満ちた生き方、命と暮らしと平和を守る生き方を願う、二十一世紀の新しい詩人の道を指し示すかのように新鮮で明日的な内容となっている。
 構成は、私なりに分析すると、Ⅰ、Ⅱで、地球の深い愛、命の営み、山川草木悉くに、詩を感じ、心の潤い、励ましに満たされている自分を述べている。Ⅲは、横浜の港、森、丘、風、それが自分の詩そのものであり、悲しみも苦しかったことも、詩を書く中で新しい自分の世界が見えて来る一助となったことをしみじみと述べ、Ⅳ、Ⅴで、この得てきた詩の心で、いま一度、それぞれの多くの詩人たちとの交流の中での自分の思いを語り、これからも命の輪をひろげたい、地球の命と暮らしと平和を大事にしたい、そう願い行動していくことを宣言している、そんな構成となっている。特に、Ⅰの「神社の詩学」を敢然と書いたことに私は勇気をたたえたい。何故なら、若い人や、民主的な詩人と自称する人やニヒリズムや虚無に浸っている詩人の多くは、このような世界、気配や感じに、人生や深い思想、詩を見い出して自分の感覚に素直に表現しようとする詩人は少ないからである。だから彼らの作品は、どうしても詩が片面的に浅くなってしまう傾向があるのだが、佐相氏の詩の心は、深く深く、命、宇宙、地球の視点を、気配・感じ、心底で把握し、深く深く溶け込もうとしている。そしてそれと同時に、そこから、個をとらえ、民主主義や憲法をとらえることを、詩の心という形でつかみ表現しょうとしている。このな詩の心のとらえ方は、あまりに未来的、革命的だ。もう、私の敬愛する梅原猛的だ。この思想は、これからの21世紀の思想、詩人の生き方を深く指し示す、未来性を持っていると私は思っている。それ故、私は佐相氏の今後に本当に期待したい。これが、私のブログの最初の詩集紹介に彼を掲載する理由である。
余談ではあるが、私はいつも詩人になりたいと言っていた。でも最近は、詩人と仏陀は同じだ、敷島の道とは、仏陀になる道、詩も同じ、そんなことをしみじみと思うようになった。そして、求め生きている。自利利他行で生きたい。自分ではなくて、みんなのために詩を描きたい。そう願っている

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福井詩人会議「水脈」53号に掲載したわたくしの最新詩です。

     
            笠原仙一

   
 ミ
   見よ

戦争をする国へと突き進む傲慢な輩たち

戦後 守ってきた
平和な思いや いとなみが
こんなにたやすく否定されて イイノカ

コ 
コ こんなにも小さな国で
農地もない 資源もない 国で

  ナニを しようと いうのか
ク  ク  国じゅう 電線やガス管や
水道管が敷き詰められている国で
ヒトヒトヒト で 充ちている国で
五十六基もの原発が震えている国で

セ 

戦争を する国になろう というのか

やっと
平和憲法のもと 
世界の国々と仲良くして
みんな平和で 助け合って 豊かになる  
そう誓って 
働いて働いて やっとここまで頑張ってきたのに
やっと

  ア 
    ア 
 ア 

ナ なんという果てしなき欲望よ 傲慢よ
なんという狂よ

滅ぶべきは
九条か
滅ぶべきは
専守防衛の思想か
滅ぶべきは
民主主義か 平等を願うこころか
滅ぶべきは
誠実か やさしさか 真実か 慈しみか 愛か

 いな
   いな

滅ぶべきは
戦争をする国へと仕向ける輩だ
権力を弄び 軍事国家 独裁国家へと憧れる輩だ
日本国憲法を変えて国民を臣下にしたい輩だ
権力者の自由な国へと憧れる輩だ
アメリカと一緒に そしてゆくゆくは・・・
強い国を夢見る狂った輩だ

見よ

滅ぶべきは
この平和を愛するこころか
滅ぶべきは
罪のない子供たちの未来か 平和を願うこころか
この地球で慎ましく背一杯生きている命達か

 いな
   いな

滅ぶべきは
 滅ぶべきは

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