笠原仙一 詩の広場
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詩人会議1月号・8月号について。
僕は、30年近くの詩人会議の会員であるが、最近の冊子を見ていると、編集方針に権威主義が感じられて情けなくなることがある
。
昔は、谷川俊太郎や荒川洋治など載せなかったし、それも、押し戴くように最初に掲載する。このようなことが秋村氏が編集長になってから顕著になって来た。また、詩人の掲載にもランクがあるようだ。いっぱい掲載し、一面では多くの詩人が参加しているようには思えるが、作品の内容や作品の評価よりも、参加人数の多さやネームバリューを中心に掲載している観がある。これは、多くの詩人に参加してもらおうという配慮だろうが、作品の質が落ちる上に読んでいても感動しない。スーパーマーケットの安い品物(それは一般の地方の詩人)と同じで、メインは、彼らがランク付け賞を得た人たちの内容不問の作品の掲載である。その典型が、押し戴くように掲載する谷川や荒川達である。でもねえ、本当のことを言えば、彼らは、昔は(今もそうだが)、私達を「生活詩だ、政治的だ」と一番軽蔑し、敵視していた連中で、今も、マスコミを使って、また行政などと密着して甘い汁を吸っている詩人屋的な存在の典型的な人達である。特に荒川氏などは、様々な賞の審査員を歴任し、自分の懇意にしている者やグループ、自分自身にも賞を与えるほどの詩人屋である。そう言えば、秋村氏等も、自分で自分に賞を与えているが、やはり、このような姿勢やムードがどこか詩人会議の親分たちにも巣食ってきた、そんな気がしてならぬのである。冊子の特集や内容は、いかにも社会派的な、時流を得たようなテーマが多いが、実際に掲載されている詩の内容や言葉、詩心は、硬直した実に新鮮味のない、昔ながらの推敲不足の作品が多いのである。正直、投稿するものもマンネリ化し名前を売るための冊子に堕している、そんな気がするのである。正直詩人会議の親分たちも、谷川氏等を掲載すると、いかにも一般的な詩冊子、左翼の冊子という偏見から脱皮したメジャー的な冊子、彼らも我らの詩の仲間(事実、谷川氏等も憲法について守ることを発言し始めたが、荒川氏等も、詩人会議に掲載することによって、自分の狭い領域から脱皮し、いかにも良心のある詩人的なムードを示そうとしているようだが)であるかのようなムードつくりをして仲間を増やす試みをしているようだが、実質は逆に思える。彼らは、今の憲法9条を守ろうという社会の流れが大きいので、風見鶏のようにこちらにすり寄ってきているだけなように私には思える。実際、彼らの掲載している内容の作品は、実に魂がこもっていない。完全に利用されているとしか私には思えない。 詩人会議は、壺井繁治以降、ずーっと9条を守り発展させよう、詩を、民主的な詩を作ろうと、思潮社らと対峙して、言葉遊びや難解な現代詩と対峙し頑張ってきたのだ。その、日の当たらないなかでも永続的な先人たちの努力が、それがやっと実を結び、この危機に、大きな力となって大きなうねりを作る原動力となっていることをもっともっと自覚と自信をもって、民主的な詩の創造に、言葉も生き方もすべて含んだ、詩の心を、詩の表現を更に追求する先頭に立つべきだ。生きる力となる詩をもっともっと自信をもって創造し、アピールすべきだ。何度も言うが、谷川氏や荒川氏の作品を押し戴くように掲載するということは、これが、この冊子の代表の詩ということなのだ。僕は、詩人会議の良心的な、そして必死に詩の道を追求しているものにとって、そして今までの生き方を守ってきた人々にとって、きっと、詩人会議のこの編集方針は、1月号や8月号のこの姿勢は、心の中で悲しいだろうと思う。屈辱的なことと思う。言っては駄目だが、他の冊子で、もっともっと民主的で斬新な冊子へと成長している冊子もある。意欲的に取り組んでいる冊子もでている。「詩人会議」の冊子はもっと過激で前衛的で、世界にアピールするほどの冊子、日本の詩人の良心の冊子、詩人たちの集まり、そうあるべきだし、そう目指すべきだ。そのためにも、マスコミにおもねず、きちんと対峙して、詩の心を求めて、名前ではなく、ああ読んで良かったなと思えるような良い作品を掲載するようしっかりと努力すべきだ。それが最終的には力となる。経営していくにはいろんな困難もあろう。しかし、魅力のない冊子やおもねる冊子、個性化できない冊子は自然と滅びていくのだ。年とったことを自覚しない人、自分をしっかり見つめず、人の声が素直に聞けなくなっている人が硬直化したり立場を握っていると、それは自然と傲慢化につながる。すると若い者は本当に嫌になる。他に移りたくなる。新しく作りたくなる。それは、どの組織でも、どの会でも、政治の世界でも同じだ。またそれが自然の流れだ。
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2015-09-03
現代詩の詩作品紹介や詩批評コーナー
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佐相憲一エッセイ集「バラードの時間」の紹介
佐相憲一氏が「バラードの時間」という、詩的エッセイ集をコールサック社から、2014年11月、1500円で出版した。
彼は、私が、多くの現代詩人の中で一番評価している詩人の一人である。彼の、「愛、ゴマフアザラ詩」の詩集は衝撃的だった。内容も表現も革命的な詩集で、現代詩の歴史に燦然と輝く詩集だと私は思っている。この詩的随筆集「バラードの時間」は、詩集「永遠の渡来人」「心臓の星」「港」「時代の波止場」で表現し求め続けてきたことを随筆集にまとめたもので、それはもう、宇宙の万物、地球、自然界すべての営みや命に、深い詩が潜むことに気付き、詩を根本にした、愛に満ちた生き方、命と暮らしと平和を守る生き方を願う、二十一世紀の新しい詩人の道を指し示すかのように新鮮で明日的な内容となっている。
構成は、私なりに分析すると、Ⅰ、Ⅱで、地球の深い愛、命の営み、山川草木悉くに、詩を感じ、心の潤い、励ましに満たされている自分を述べている。Ⅲは、横浜の港、森、丘、風、それが自分の詩そのものであり、悲しみも苦しかったことも、詩を書く中で新しい自分の世界が見えて来る一助となったことをしみじみと述べ、Ⅳ、Ⅴで、この得てきた詩の心で、いま一度、それぞれの多くの詩人たちとの交流の中での自分の思いを語り、これからも命の輪をひろげたい、地球の命と暮らしと平和を大事にしたい、そう願い行動していくことを宣言している、そんな構成となっている。特に、Ⅰの「神社の詩学」を敢然と書いたことに私は勇気をたたえたい。何故なら、若い人や、民主的な詩人と自称する人やニヒリズムや虚無に浸っている詩人の多くは、このような世界、気配や感じに、人生や深い思想、詩を見い出して自分の感覚に素直に表現しようとする詩人は少ないからである。だから彼らの作品は、どうしても詩が片面的に浅くなってしまう傾向があるのだが、佐相氏の詩の心は、深く深く、命、宇宙、地球の視点を、気配・感じ、心底で把握し、深く深く溶け込もうとしている。そしてそれと同時に、そこから、個をとらえ、民主主義や憲法をとらえることを、詩の心という形でつかみ表現しょうとしている。このな詩の心のとらえ方は、あまりに未来的、革命的だ。もう、私の敬愛する梅原猛的だ。この思想は、これからの21世紀の思想、詩人の生き方を深く指し示す、未来性を持っていると私は思っている。それ故、私は佐相氏の今後に本当に期待したい。これが、私のブログの最初の詩集紹介に彼を掲載する理由である。
余談ではあるが、私はいつも詩人になりたいと言っていた。でも最近は、詩人と仏陀は同じだ、敷島の道とは、仏陀になる道、詩も同じ、そんなことをしみじみと思うようになった。そして、求め生きている。自利利他行で生きたい。自分ではなくて、みんなのために詩を描きたい。そう願っている
。
2015-04-28
現代詩の詩作品紹介や詩批評コーナー
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現代詩の詩作品紹介や詩批評をこれからしていきます。
これから、思うままに、自由に、現代詩に対して思っていること、すばらしい作品や詩人の紹介をしていきたいと思っています。また、批判やおかしいと思うことも書いていきたいと思っています。老人の戯言と思いご付き合いください。
2015-03-12
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